はちみつと人類の付き合いは、なんと1万年前から!
はちみつと人類の付き合いは、ものすごく長く、なんと1万年前から人類ははちみつを食べていたと言われいます!
イギリスには、「はちみつの歴史は、人類の歴史」ということわざがあるくらいです。
今回は、はちみつ(ミツバチ)と人類の歴史について解説しちゃいます!
養蜂の神様もいる!?海外のはちみつの歴史
紀元前6000年頃のスペインでは、すでに野生のミツバチの巣から採蜜をしていたと言われていて、アラーニャの洞窟には採蜜をしている壁画が残っています。
紀元前2600年頃のエジプトでは、ミツバチを飼い、燻製機で大人しくさせてから採蜜している様子を描いた壁画が見つかっています。
そう、当時のエジプトでは、すでに養蜂をしていたようです。
青空養蜂場の大先輩は、エジプト人だったんですね!
エジプト王朝の玉座には、女王蜂が描かれていたことから、エジプト人とミツバチは深い関係にあったのかもしれません。
また、ギリシア神話によると、アリスタイオスという神さまが養蜂の技術を発明したとされています。
神話にも登場するくらい、はちみつは古くから重宝されてたいようです。
養蜂の神アリスタイオスの像は、ルーブル美術館にも展示してあります。
神様へのお供えや薬だった!日本のはちみつの歴史
日本では600年代に養蜂をしていたという記録が残っています。
『大日本農史』という書物には、642年に養蜂が始まったという記述があり、平安時代には王侯貴族に、はちみつが献上されていたという記録が残っています。
また、『日本書紀』によると643年には「神宿る山」と呼ばれている三輪山で養蜂をしていたと書かれています。
当時、日本のはちみつは高級品であったため、一部の貴族しか手に入れることができず、食用というよりも神様へのお供えや薬として使われていたようです。
これは、日本のミツバチは西洋のミツバチよりも、はちみつを集める量が少ないことや、養蜂の規模の小ささが理由になっているのかもしれません。
19世紀半ばから、近代養蜂が開始!
現在でも広く行われている近代養蜂は、19世紀半ばから行われています。
現在とほぼ形が変わっていない取り外し可能の巣箱や、蜜を取り出す遠心分離機なども、この頃に開発されたようです。
それまでは、ミツバチを育てたとしても、巣を壊して採蜜するしか方法を取っていたため、手間と時間がかかっていました。
ですが、アメリカのラングストロスが現在の養蜂方法を確立したため、はちみつが広く普及するキッカケになりました。
いま、ミツバチや養蜂が見直されている!
いま世界中で養蜂やミツバチの存在が見直されています。
近年、ミツバチの数が減ってしまい、ミツバチによる花粉交配ができず農産物の数が減ってきているのが背景にあるようです。
また、国産はちみつの価値や価格も上がっています。
人々がミツバチや養蜂に興味をもっているからから、いまでは都市部にあるビルの屋上で行う都市養蜂が増えています。
青空養蜂場でも、都市養蜂で作ったはちみつを販売しています。
これからも、人類とはちみつは長い関係を築いていけるようにしていきたいですね。